近年、わが国での子どもたちのいじめ、引きこもり、不登校、そして凶悪犯罪が大きな社会問題となっています。21世紀を担う子どもたちの健全な育成と、問題を抱えた子どもたちへの対応が急務となっています。
「チャイルドライン(子どもの電話)」とは、英国のチャイルドラインの理念と方法を参考に、子どもたちのプライバシーを守りながら、子どもたちの声を受けとめようという、電話によるヘルプラインです。私たちは、この「チャイルドライン」の設立を促し、活動を援助していくことを目的として、1999年1月にチャイルドライン支援センターを立ち上げました。以来、1999年7月に「チャイルドライン設立のためのセミナー」、12月には英国チャイルドラインよりジョン・ホール氏を講師として招き「ジョン・ホール氏招聘シンポジウム」を開催、また2000年5月には全国14団体で48時間一斉に電話を受けるという「子どもの日チャイルドライン」を実施し2300件を超える子どもからの電話を受けました。また2000年10月には「子どもの日チャイルドライン」の報告集会を行い、120人以上の参加者と10社を超えるマスコミの取材を受けました。これらの事業を並行して、子どもたちの居場所を紹介した『子どもと親のほっとガイド』、7月、12月のセミナー、シンポジウムを基礎に編集した『チャイルドラインをつくろう!』、「子どもの日チャイルドライン」の結果をまとめた『子どもの日チャイルドライン実施報告』の3つの書籍を刊行しました。その結果、設立時には4団体だったチャイルドライン実施団体も、この2年間で30を超える展開を見るにいたりました。
さらに本年度は子どもNPO全国フォーラムへの参加、前年に続く「子どもの日チャイルドライン」の実施、キャンペーンとして「チャイルドライン月間」の実施を予定いたしております。
今般、今後の諸事業の遂行上、法人格の必要が生じ、また特定非営利活動促進法の施工により法人化の道が開けたため、特定非営利活動法人チャイルドライン支援センターを設立することといたしました。
この法人は、子どもたちの生の声に耳を傾ける場の醸成、電話を受ける人材の育成を支援し、さらに子どもの電話の設立運営をきっかけに子どものための活動をする団体のネットワークを形成し、あわせて子どもの健全な成長のための社会基盤作りを促すものであります。